コンサル1年目が読むべき本と、読む順番
P&G、コンサルティングファーム、Amazonと外資系で13年働くなかで、若手に本を薦める機会が何度もありました。そのたびに感じるのは、読む本そのものより「読む順番」でつまずく人が多いということです。いきなり戦略論から入って消化不良を起こすより、基本動作、思考の道具、イシューの見極め、という順に積み上げたほうが、一冊ごとの吸収がはっきり速くなります。ここでは、私が実際に新人や若手に薦めてきた8冊を、読むべき順番に並べました。1年目のうちにこの8冊を読み切れば、日々の仕事の解像度が変わるはずです。
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コンサル一年目が学ぶこと大石哲之
最初の一冊はこれです。PREP法で話す、数字とファクトで語る、空・雨・傘といった基本動作が網羅されており、私が日頃若手に教えている内容がほぼそのまま書いてあります。まず全体像を掴んでおくと、以降の本の吸収が速くなります。
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新版 問題解決プロフェッショナル齋藤嘉則
基本動作の次は、思考の道具を揃えます。ロジックツリー、MECE、仮説思考、ゼロベース思考といった基礎技術を一冊で押さえられる、古典の域に入ったコンサル技法本です。ここで覚えた道具は、この先のすべての仕事で使い続けることになります。
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イシューからはじめよ[改訂版]安宅和人
道具を覚えた直後に読んでほしいのが本書です。根性で突き進む「犬の道」をいかに回避するか。手を動かす前に「そもそも何を解くべきか」を見極める習慣は、1年目のうちに身につけるほど効きます。私も「仮説ドリブン」という言葉をこの本で知りました。
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思考力大全(仮説思考・論点思考)内田和成
イシューの次は、仮説の立て方と論点の絞り方を深めます。仮説思考と論点思考が2巻セットになった一冊で、Kindle版ならまとめてお得に読めます。どちらか片方だけ選ぶなら仮説思考を激推ししますが、この段階なら両方読んで損はありません。
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ロジカルシンキングを超える戦略思考 フェルミ推定の技術高松智史
思考の型が入ったら、定量的に考える訓練です。フェルミ推定を実践で使うための方法論が書かれた良書で、変数を選ぶ際の「筋の悪さ」という感覚的なものが言語化されています。数字の分解に慣れると、議論での説得力が一段変わります。
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ファシリテーションの教科書グロービス
1年目の主戦場は会議です。ファシリテーションはコンサルにとって必修の技能で、本書は構成がよく整理されており、体系的に身につけるのに向いています。議事録係から一歩進んで会議を前に動かせるようになると、任される仕事が変わってきます。
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大人の語彙力ノート齋藤孝
コンサルは最終的に文章力が物を言う仕事です。語彙力は基礎にして奥義で、陳腐な表現から脱却するだけで報告書やメールの印象が変わります。重い本ではないので、ここまでの本の合間に少しずつ読み進めるのもよいと思います。
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V字回復の経営 増補改訂版三枝匡
最後は物語で全体像をつかみます。コンサルがつぶれかけの会社を立て直していく経済小説で、これまでの7冊で学んだ技術が実際の現場でどう使われるのかを追体験できます。三部作ですが、これ一冊で完結しているのでまずはここからで大丈夫です。
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8冊を通して見ると、基本動作、思考の道具、イシュー、仮説、数字、会議、文章、そして全体像、という積み上げになっています。焦ってすべてを一度に読む必要はありません。1冊ずつ、日々の仕事で試しながら進めるのが結局いちばん速い道です。読み終えたら、ここで紹介しきれなかった本のリストも眺めてみてください。