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READING LIST

まず読むべき30冊、読む順番つき。

200冊超を読んで残った結論です。順番に意味があります。フェーズ1から順に、1冊ずつ確実に消化してください。

フェーズ1 — まず土台をつくる

10

仕事の基本動作と「伝わる」技術。ここを飛ばすと後の全てが遅くなります。最初の10冊です。

コンサルの基本動作を解説した本。PREP法で話せ、数字とファクトで語れ、空・雨・傘など、日頃若手に教えていることが網羅されている。新人にまず一冊薦めるならこれ。

10個に分解されたスキルセットの整理が実用的で、どのスキルが不足しており、どこを伸ばすべきかという指針が得られる。

3年目までに身につけたいスキルを解説した本。スキルマップがスキルの地図のように整理されているので、若手に薦めやすい。

結論を頂点に情報を階層的に組み立てる「ピラミッド原則」に基づき、論理的な文章・思考の技術を解説したロングセラー。

コンサル一年目が学ぶことを図解化した一冊。他書と読み比べると「内容をどう図解に落とすか」を学べる。ポンチ絵の作成スキルも上がる。

基本編

大人の語彙力ノート齋藤孝

大人の語彙力を増やすための一冊。コンサルは最終的に文章力が物を言うので、語彙力は基礎にして奥義。陳腐な表現から脱却できる。社会人になりたての人にも強くおすすめしたい。

パワポ・文章編

ロジカル・ライティング照屋華子

書く系の本なら、バーバラ・ミントよりこちらが好きだ。何より読みやすい。読み手に解読させず、誰が読んでもわかるように書く技術が身につく。

パワポ・文章編

パワーポイント最速仕事術前田鎌利

よく使う資料のイメージと、具体的な作業手順を教えてくれる本。資料作成が高速化するので実用的だ。こうした本でTipsを予習しておくのは賢いやり方だと思う。

パワポ・文章編

伝わる・揺さぶる! 文章を書く山田ズーニー

20年前の本だが、色あせない名作。伝えたい「意見」こそが大事だという主張は、コンサルの「スタンスをとれ」に通じるものがある。

ファシリテーション技術を体系的に身につけたい人におすすめの一冊。構成がよく整理されており、ファシリテーションとは何かがしっかりわかる。コンサルにとっては必修の技能だ。

フェーズ2 — 思考を深める

10

課題設定と仮説思考。作業者から「考える人」に変わるための10冊です。

根性で突き進む「犬の道」をいかに回避するか。労働効率を求められる現代のコンサルにとって、これはまさに大きなイシューだ。「仮説ドリブン」という言葉も、私はこの本で初めて知った。

フェルミ推定は定量的に要素を分解して変数を動かす技術であり、実は幅広く応用が利く——そのことを解説してくれる本。次の一冊と2冊セットで読むと良い。

仮説の検証方法ではなく、仮説の立て方は若いうちにはなかなか掴めない。その思考のプロセスを分解して丁寧に説明してくれる一冊。

考え方編

アナロジー思考細谷功

基礎的な知見から「類推(アナロジー)」することで、様々なアイデアや洞察が得られる。1を聞いて10を類推する技術が身につく。Kindle Unlimitedで読めるのもいい。

目標到達までの考え方を、非常にシンプルに叩き込んでくれる本。目標を具体的に定義し、現状との差分を取り、それを埋める打ち手を考える。講義形式で読みやすい。

考え方編

失敗の科学マシュー・サイド

『失敗の本質』が組織的になぜ失敗したかを問うのに対し、本書は失敗からなぜ学べないのかに答える。コンサルの解決策は顧客も分かっているが、実行できない組織的背景や構造的欠陥がある。

思考・哲学

エッセンシャル思考グレッグ・マキューン

「やらないこと」を決める技術。情報過多の時代に、本当に重要なことだけへ集中するための思考法。

データ・社会

FACTFULNESSハンス・ロスリング

世界の「本当の姿」を数字で見る習慣が身につく。自分がいかに思い込みで判断していたかに気づかせてくれる一冊。

考え方編

良い戦略、悪い戦略リチャード・P・ルメルト

シンプルながら奥深い。戦略とは結局、課題を診断し、解決策を設定し、リソースを集中させることに尽きる。それをいかにシンプルに扱うかが難しい。要衝への戦力集中は常に課題だ。

人に話したくなるような面白いストーリーに仕立てれば、戦略は何倍も伝わりやすく、人から人へと浸透していく。本書自体が面白い読み物になっているのも良い。

フェーズ3 — 現場で成果を出す

10

提案・営業・マネジメント。読んだことが数字に変わる10冊です。

ADL出身の著者が書いた提案力強化の本。プレゼンの根幹には論理思考力、仮説検証力、会議設計力、資料作成力の4つの能力があるとし、それぞれの鍛え方を教えてくれる。

いわゆるパワポのボディ(図)の描き方を体系立てて解説した本で、かなり実践的。どんな図で表現するかは好みが分かれるが、私はなるべくシンプルなものが好きだ。

Wordで書くことを前提にした本。Wordをうまく使う方法や、書式の作り方といったTipsが中心だ。Wordで文章や報告書を書かなければならなくなったときに読むと良い。

2022年に読んだ本の中でMVP。自分で営業をし始めてから、最も心に刺さった一冊だ。顧客のニーズを正確に捉えて真芯を突く——簡単そうで、実践するのは本当に難しい。具体的な行動と質問に落とし込まれているのがよい。

営業編

THE MODEL福田康隆

セールスフォースの営業本というより、同社をいかに広めてきたかを綴った技法書。営業のフェーズ管理をしていない会社、運用がうまくいっていない会社によく刺さる。

マネジメント編

最高の結果を出すKPIマネジメント中尾隆一郎

リクルートのKPIマネジメントを紹介した本だが、KPI設計の考え方がとても参考になる。利益目標をどんどん分解し、操作可能かつ評価可能な要素をKPIに設定していく。

マネジメント編

心理的安全性のつくりかた石井遼介

マネージャー層の必読書になる予感がする。タイトルとは裏腹に、研究者が書いたデータ重視の骨太な本で、読みごたえと実践性を両立している。

マネジメント編

マネジメント[エッセンシャル版]P.F.ドラッカー

経営者に読まれている率が高いので、むしろその文脈で押さえておきたい本。「ドラッカーは読んだ?」と聞かれて読んでいないのは、コンサルとして致命的だ。

マネジメント編

世界基準の上司赤羽雄二

「そうそう、こういうのは下から見ると本当に不満なんだよな」と思わされることがよく書かれており、その対処法まで示してくれる本。マネジメントする側が読むべき一冊だ。

旧日本軍の主要な作戦の失敗を組織論の観点から分析し、日本的組織が陥りやすい問題点を明らかにした研究書。